シン・ご当地グルメ旅
手に持つとズッシリとした重み。人目をはばからずに大きな口を開けないと食べられない厚み。
茨城県笠間市の「森の石窯パン屋さん」が昨年の「シン・いばらきメシ総選挙」で挑んだのは、茨城が誇る2大ブランド肉「常陸牛」と「常陸の輝き」(豚肉)をぜいたくに使った「W常陸バーガー」だった。肉好きを魅了する一品だ。
- 梅と黄門様から浮かんだから揚げ 秘伝のタレと梅酢の加減に試行錯誤
「肉そのもののおいしさを味わって欲しかったので、無駄な味付けは極力控えた」と岡部雄一社長(52)。チーズやレタスは挟まず、200グラムの肉だけで勝負した。
こだわって選んだ常陸牛だったが、ステーキなどでは好まれる「肉汁」の多さが開発の壁となった。肉汁がバンズに染みこむと、ベチャッとした食感になる。それが我慢できなかった。
バンズにこだわり、パン屋の意地
「サクッとした歯ごたえとフ…